1.愚かしく美しく
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
愚かしく美しい 恋ならば知っている
一瞬が永遠に 感じれたあの夏の日
並んで見つめてた 「あの胸にもう一度」
バイクが空を舞う ラストシーンに
頷いたあの日の私 今も忘れてない
あなたにはわからない 想い出の夏服を
着たままでいつまでも 待つことのあの淋しさは
くるぶしを濡らす波 戯れる黒い犬
あの年の出来事が 今はもう懐かしい
思い出になるために 愛したわけじゃない
忘れられる方が いい時もある
憎しみは愛の裏側 いつも光と影
並んで見つめてた 「あの胸にもう一度」
バイクが空を舞う ラストシーンに
頷いたあの日の私 今も忘れてない
冬の波舞うかもめ 夏服を脱ぎ捨てて
走り出すこの指に マニキュアはもうつけない
2.ベラドンナ・リリー
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
ボレロにあわせて踊る 女の胸に光る
ダイヤのイミテーション 男を夢にいざなう
愛の手のひらの上で ころがしながら生きる
ペイソスのイミテーション 演じ続ける君よ
FOOL OF LOVE BUT YOU KNOW I LOVE YOU
FOOL OF LOVE TELL ME TOMORROW
ただ一度だけ
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
光の届かぬままに 涙も忘れたままに
したたる汗だけが 君の生きてるし
体にをまとい 両手で過去をあたため
ルージュで夢を隠した 君を忘れられない
FOOL OF LOVE BUT YOU KNOW I LOVE YOU
FOOL OF LOVE TELL ME TOMORROW
ただ一度だけ
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
FOOL OF LOVE BUT YOU KNOW I LOVE YOU
FOOL OF LOVE TELL ME TOMORROW
ただ一度だけ
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
ベラドンナ リリー ベラドンナ リリー
悲しい悪魔の花
3.スーパースター
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
テレビからほほえみかける
貴方を追いかけて街から街へ
誰よりも近くにいたい
そんな毎日だったわ
貴方の歌に涙流して
貴方の歌に夢を託して
駅のホームで貴方を待てば
体さえも震えたわ
スーパースター
私の輝いた季節は
スーパースター
貴方の歌とともに…
雨の日も暗くなるまで
事務所の外で立ちつくしてた
誰よりも早く知ったわ
貴方のスケジュール表
卒業すればやがて私も
会社に務めて母を助ける
いつまでも子供じゃないと
自分に言い聞かせたわ
スーパースター
私の輝いた季節は
スーパースター
貴方の歌とともに…
貴方を待った駅のホームを
小走りに会社に向かう私に
聞こえてきた貴方の歌が
ベルとざわめきにまぎれ
スーパースター
私の輝いた季節は
スーパースター
貴方の歌とともに…
スーパースター
私の輝いた季節は
スーパースター
貴方の歌とともに 過ぎた…
4.忘れていいの
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
もういいわ もういいわ おこりはしないわ
不思議ね 別れの予感を感じてた 心の中で少しずつ
信じてる振りをしていただけ それに気付かない
貴方は若すぎたのよ
笑って見送る 私は平気よ
貴方を乗せたこのバスが 見えなくなるまでは笑っている
見つめていないで 背を向けていいのよ
上着の襟が立ってるわ 自分でちゃんと直すのよ 今日からは
遠ざかる 愛が消えてゆく 涙あふれても
逃げない バスが行くまで
手を振る貴方に 心は乱れる
どうかあなた どうかあなた 行かないで 行かないで
忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
慣れてるの 本当よ 別れの言葉に
映画のような愛なんて 欲しいとは思ってなんかいないのに
遠ざかる 愛が消えてゆく 涙あふれても
逃げない バスが行くまで
涙あふれても 逃げない バスが行くまで
5.12番街のキャロル
作詞:谷村新司
作曲:佐藤隆
あなたのために歌う 想い出のキャロル
あなたに聞こえるかしら
私のために歌う 別れのキャロル
12番街に消えてゆく
街角のホテルの隅で
雪まじりの雨を見てる 愛の終わり
痛みに熱い手のひらを
ほほに押し当ててみても 遠く消える日々
恋にときめくこともなく 齢老いてゆく私
幸せは不幸の前の
悲しい前ぶれだった
せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる
分別のある恋なんて
本当の恋じゃないこと 知ってるわ知ってるわ
許せないあなただけれど
許したい別の心が ほほを伝わり落ちる
灯りのともる部屋の窓 なつかしいあなたの影
幸せは不幸の前の
悲しい前ぶれだった
せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる
せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる
6.秋のソナタ
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
突然に涙溢れ 泣き出す小さな目に
いつも通りの笑顔で おまえだけは見送ると
心に決めていたのに……
時間がない何でもいい一言話してくれ
汽車のベルが鳴り出した 耳に残しておきたい
おまえの小さな声を
紙切れだけで 愛が裁けるものだろうか
女として生きてゆく 母のもとへ
汽車はホームを離れる
こぶしをかみ見つめている おまえが扉越しに
消えてゆく駅のホームに
秋のソナタが聞こえていた
おまえがいた部屋の隅に 小さなグラブ一つ
楽しかった公園の 二人きりの休日を
嫌でも思い出させる
紙切れだけで 愛が裁けるものだろうか
女として生きてゆく 母のもとで暮らす
おまえの日々を
この部屋で思い出だけ 抱きしめ生きてゆける
強い男じゃないことだけは
今確かに気付いている
この部屋の窓の外の おまえが生まれた日の
記念樹を植えた庭にも秋のソナタが聞こえている
7.冬の嵐
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
キラめくライトの中で ほほえんで
夢をふりまいてる つもりだった 私
昨日まで確かに すべてのものは
私のまわりを まわっていた
だけど今は どうだろう
しらけきった客達のざわめきの中で
流れる汗の冷たさに
凍える体を
うけとめてくれる人も
私にはもういない
The End The end of my life
The End The end of my life
遠ざかるざわめきが
外は冬の嵐
鳴りやまない拍手の中で 手をあげて
人生の楽しさ 歌ってた 私
昨日まで確かに すべてのものは
私のまわりを まわっていた
だけどそれは 悲しい錯覚
新しい星達の歌声のかげに
埋もれて 消えてゆくもの
ただそれだけのこと
口紅も似合わないと
鏡に知らされた
The End The end of my life
The End The end of my life
8.今のままでいい(アルバム・ヴァージョン)
作詞:谷村新司
作曲:三谷泰弘
あなたが時計に目をやる時
いつも寂しくて 震えているわ
最後の煙草に火を点けたら
何もないように 帰ればいいわ
雨音… 溜息… 愛の形を責めないで
今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
明日が見えない 明日が見えない
昨日まで見ていた 愛が見えない
あなたの背中に 耳をあてて
そっと聞いていた さよならの音
かくれて見送る階段の
数が増えてゆく うしろめたさに
雨音… 溜息… 愛の形を責めないで
今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
明日が見えない 明日が見えない
昨日まで見ていた 愛が見えない
今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
あなたが見えない あなたが見えない
昨日まで見ていた 愛が見えない
9.祇園祭
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
化野をぬけて 清滝へ向かう 祇園祭りの遠ばやしを
逃がれるように 宿につけば 心細さもつのる
渡月の橋を 渡りきるまでは
振り向いちゃいけない自分の過去だけは
真顔になった君は去年 確かにこの宿にいた
あー宵山の人波にまぎれて
あー握りしめた 君の手を覚えてる今も
祗王の夢と祇女の涙 庭に佇み夕暮れまで
悲しすぎるわ女はいつも 男の為に生きてくなんて
結婚するより このままの方が 一生懸命生きれるみたいと
つぶやく君は僕よりずっと 大きく見えた旅の宿
あー宵山の人波にのまれて
あー流れてゆけ 若すぎる恋の痣よ
風の噂に聞くこともない 祗園祭りにさらわれたまま
君の写真も少し黄ばんで 僕もいくつか年老いた
もっと男で いられたならば 君も女でいられたならば
恋に走れたあの年の夏 帰ることない暑い夏
あー宵山の人波のどこかを
あー愛している あの人も流れているだろう
あー祗園祭りの 遠ばやしが聞こえる
あーあの日のまま あーあの日のまま
あーあの日のまま あーあの日のまま
10.愛去りて
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
LOVE IS GONE 一人の部屋で
想い出に抱かれ
熱いコーヒーに 砂糖はひとつだったわね
LOVE IS GONE 悲しいくせね 目覚めの電話を
かけても誰も出ない 虚しいコール響くだけ
愛は愛は傷つくもの 逃れることは出来ない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの
LOVE IS GONE 一人で歌う
貴方へのLOVE SONG
やつれた指の隙間を
春が静かに過ぎてゆく 鳴々
LOVE IS GONE 窓の外から 舞い込む病葉
手のひらに受けて 涙一粒 重ねれば
LOVE IS GONE 楽しい日々を 愛おしむように
貴方の残した本の ページに挟んで閉じたわ
愛は愛は傷つくもの 逃れることはできない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの
愛は愛は傷つくもの 逃れることはできない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの
GONE IS LOVE 一人で歌う
貴方へのLOVE SONG
髪に混じる白さに 愛去りて時は過ぎゆく 鳴々
11.レストランの片隅で
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
手首の傷を時計でかくして 明るく振るまうの
化粧道具もあの時のまま 口紅も折れたままよ
貴方がくれたピアスも 港から海に捨てたわ
熱い指先で触れた この耳たぶも冷たいわ
私を抱いたその腕で 今夜は誰を抱いてるの
悔しいわけじゃないけど 少しだけ気になるの不思議ね
抱きあう度に別離の歌が 聞こえた気がした
広い世界を狭く生きても それが幸福だった
レストランの片隅で はじめての煙草を吸えば
苦しさに涙あふれた 淋しさに涙あふれた
まわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
このままかまわないでいて 想い出のこの店に居させて
貴方がかけたこの椅子に 手のひらを押しあててみた
その冷たさが教えてた あの夏の日は終わったと
まわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
せめてこの店が終わるまで 想い出のこの場所に居させて
12.英雄
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
嵐の丘には黒い影だけ
右手にかかげたサーベル見つめて
虚栄も名誉も何もいらない
求めるはただ真実それだけ
ルビーの赤の ワイン口に含めば
英雄たちの哀しみが聞こえ始める
歴史の頂上に一人立つ寂しさを
誰か抱きしめて 抱きしめて
誰が私を英雄と決めた
風雲流れる 空に呼ばれて
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
馬蹄の響きが鎧ゆらして
迫り来る時決断を急がせる
虚栄に生きるか名誉に死ぬか
力の星よ 行く道を照らせよ
ルビーの赤のワイン口に含んで
震える胸に熱き血を注ぎ込んでも
歴史の頂上に一人立つ寂しさを
誰か抱きしめて 抱きしめて
だれが私を英雄と決めた
グラスが砕けて影が動いた
命まで捨てきれたなら英雄になる
命まで捨てきれたなら英雄になる
ルビーの赤のワイン口に含めば
英雄達の哀しみが聞こえ始める
風雲流れる 空に呼ばれて
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
13.階 -きざはし-
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
海を渡る風は夢の匂い運び
燃ゆる瞳をなお紅く染めてゆく
耳を澄ませばいま遠い国の調べ
胸の琴糸を甘くゆらしてくる
※時が来れば野を駈けても
行かなけりゃ行かなけりゃ
悔やむ気がする
あなたにはあなたには
夢を信じていてほしい
僕は今橋になる
夢を渡らせる為の橋になる※
人はいつも胸に穏やかな覚悟を
抱きしめながらも夢を追う階
美しく生きたい終の宿までは
愛に支えられ遥か旅路を往く
(※くり返し)
あなたにはあなたには
夢を信じていてほしい
僕は今橋になる
夢を渡らせる為の橋になる
14.再来
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
静かに流れる大河は濁らず こぼれる涙を薄めて流れる
家路は遥かに さまよう小舟に 都の花びら運んで流れる
岸辺に身を寄せて 手のひらにすくえば
花の香りに淡く重なる それは君の笑顔
命あれば 命あれば 再び巡り逢える
命あれば 命あれば 再び巡り逢える時がいつか
煌く星座は真冬の旅路を まばたき乍らも静かに見つめる
昨日の嵐に乱れた心も 見上げた夜空にやさしく抱かれて
思い出かき集め 火をつけた煙が
少し目にしむ息を吸い込み 呼んだ君の名前
命あれば 命あれば 再び巡り逢える
命あれば 命あれば 再び巡り逢える時が旅の終り
命あれば 命あれば 再び巡り逢える
命あれば 命あれば 再び巡り逢える時が旅の終り
15.DREAMS COME TRUE
作詞:谷村新司
作曲:谷村新司
君はとなりで寝息をたて 子供みたいに眠る
僕はひとりでみつめている そんな君の横顔
あの日の恋を 憶えているか
まるで真夏の 嵐のような恋
DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 時をへだてて
DREAMS COME TRUE
いま この手の中
僕は知らない 出逢うまでの 君の大事な想い出
どんな男に抱かれたのか どれほどに傷ついたか
年を重ねて美しくなる
爪の先まで 君を愛している
DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 愛に変わって
DREAMS COME TRUE
いま この手の中
※DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 愛に変わって
DREAMS COME TRUE
いま この手の中※
(※くり返し)
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